家族と病気

父が癌で入院した時の経験。

いつも明るく自分がいい歳になるまでは恐らく大きな病気をした事もなく、元気で明るく仕事熱心、そんな父を見て育ってきました。

2010年の夏ごろからでしょうか、どうも便秘気味だと。便が出ないなぁ・・・そんなつぶやきをしておりました、男性で便秘とはそうそうない事だと思っていましたが、もうその時点で病気だったのでしょう。そして9月には稲刈りも終わり、ひと段落したところで、父からなんだか便と一緒に血が出たと・・・もうすぐさま病院に。予約もしてなかったのですぐに診察といきませんでしたが、看護師さんの丁寧で迅速な対応により、すぐに直腸診やCT、超音波等の検査の段取りをして頂き、やはり診断結果は大腸癌でありました。

幸いにも手術で根治が認められると、それなりの大きさでしたが他の部位に転移も見られないとの事ですぐに入院手続き、父の入院生活が始まりました。

私にとって父が入院するというのは初めての経験なので、入院に際し必要な物であったり書類を書いたりと大変でしたが、一番大変なのは父であり、とにかく父が元気になってくれればとそれだけでした。

お医者さんも毎日激務であるのは承知でありますが、それでも気になる事や治療方針などはどんどん遠慮せず聞かれた方がよいです、意外と言えばあれですがきちんと丁寧に答えてくれると思います。

看護師さんにも遠慮せず、何かあった時はベッドそばのナースコールボタンを押してどんどん来てもらった方がいいです、とにかく遠慮していては何もならないという事を経験しました。

そして良いお医者さんというのはきちんと触診してくれるお医者さんだと思います、今では電子カルテだったり、そればかりを見て実際に患者の体に触れないお医者さんもいます、昔ながらのと言えばあれですがきちんと患者の体を触り、病気等の判断をするお医者さんが一番です。

幸いに手術も無事に終わり、2週間後には退院でき、とても優しく丁寧な対応をしてくださったお医者さんや看護師さんには今も感謝の気持ちでいっぱいです。