家族と病気

母がGIST(消化管間質腫瘍)になりました

宇都宮で呼吸器内科に通っていた母はもともと腸にホリープがありました。たまたま胃の検査も受けた所、今年になってGIST(ジスト)という胃の病気が判明したそうです。県外に離れて住む母から電話で聞いた時、大変驚きました。聞いたことも無い病名で、すぐに、国立がん研究センターのHPでがん情報サービスにあった病名の記事を読みました。母がなぜその病気になったのか、原因はお医者様にもわからないそうです。

翌月1週間程度の検査入院が始まり「今日は何々を検査した」と電話で聞くと、結果を待つしかなくて辛かったです。結局、お見舞いを送る以外、何もできませんでした。

検査結果が出ると、すぐに手術入院が決まり、私もとんぼ返りで手術に付き添うことになりました。病院で久しぶりに母と合流した後、お医者様からさっそく説明がありました。食道近くに腫瘍がある、癌ではないが悪性になって転移する可能性があるので手術が必要、とのことでした。手術の方法・術後起こりうる合併症・術後のケアなど、図やメモで1時間近く説明してくださり、ありがたかったです。不安が減ったわけではありませんが、少し状況がわかったので、気持ちがしっかりしました。

その後、病室で母と過ごしましたが、こちらの心配をしたり父の愚痴をこぼしたりしてばかり、明日の手術にそなえて早く病院から帰るように言われ、普段通りの母に少しホッとしてしまいました。

幸い、5-6時間かかると言われた手術は4時間程度で済み、お医者様から順調な手術でしたと言われた時は、大変うれしかったです。切り取った腫瘍を見せていただき、「悪性や転移、合併症の可能性は低いと思いますが病理検査で確認します。」と説明を受けました。「お母さんは昨晩、『先生、私大丈夫でしょうか』と心配していたけど、よくがんばられたね。」と教えてもくださり、良い先生に恵まれて良かったです。

病室に戻った母は、麻酔注射の跡が痛むらしく、うわごとを言いながら辛そうに寝ていました。母の手術の不安を気遣うことができず、病室でも付き添うことしかできない自分が情けなかったです。

その後の母は、体調の回復が遅く転院により入院を延長したこともありましたが、術後2ヶ月以上経った今では、食事を一部制限しつつも軽く家事ができるようになりました。介護や病気について真剣に考えた事がありませんでしたが、これからは支えられるようになりたいです。

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